築7年目のお宅の裏返し。
先日伺って畳を引きあげる時に「薄畳」と気が付きました。
施主の方もこんなにも薄い畳が入っているとは知らなかったようで驚いていました。
厚さ15ミリ(仕上がり)でベースとなる畳床の厚さは10ミリ。今までこんなに薄い畳の張替えなんかやったことありません。
畳屋を初めてから一度もこんなに薄いのに遭遇したこと無いのでチョット戸惑ってます。
この畳はカマチと返しはホッチキスで止めてあり、平刺し(ヘリを縫い付けること)は機械でやってあります。最近では10ミリの厚さでもカマチと平刺し、返しすべて縫える機械もあります。
が、当店の機械では厚さ1寸くらいまでしか対応できません。当然この薄さではカマチは無理。辛うじて「平刺し」のみなんとか出来ました(色々と機械をやりくりしたので)
もし出来なかったら全部ホッチキス仕上げ?と思っていたので良かった。
このお宅は某大手住宅メーカーの施工でユニットを積み上げる工法で、簡単に言うと箱を積み上げて組んでいく。工場であらかた仕上げてあるので現場では内装を仕上げるだけというもの。
在来工法に比べ地震にはかなり強いんじゃないかな。
それでこの畳ですが普通と違います(推測ですが)。 何が違うか?
一般的には大工仕事が終わってから畳屋さんが部屋の寸法を測り、寸法に応じて畳を作ります。ところがこの畳はユニットの大きさに合わせて事前に作ったのでは(多分)
8畳間だから8畳間用に何セットも作ってあったのでは。
なぜそう思ったか? 普通、8畳間であれば裏に方角を書いてあります。この辺りでは「中、枕、通し」と。ところがこの畳はアルファベットが1文字あるだけ。「通し」は4枚とも「D」と書いてあり寸法は全て同じ。枕も2枚とも「H」でこれまた同じ寸法。 真ん中の2枚「中」も同じ大きさ。だから「通し」の畳は他の通しと入れ替えてもOK。
こんなに薄い仕様の畳はメーカーがコストを下げる為と思われますが、畳屋にとってはあまり嬉しくないんですよね!
手間は掛かるわりに単価が安い(薄いから安い・簡単と思われても困るんだけど)
今日はカマチを巻くのにかなりの時間が掛かってしまった。ホッチキスの針を抜くだけで15分も(ガムテープと両面テープも上手く剥がれなくて)
こんな薄畳はこれからもっと増えていくんだろうか。大手住宅メーカーがシェアを伸ばしているからね(当店のある地区でも大手が増えてます)
まあ、ここまで薄いと付ける畳表も限られてくる。厚い麻表は無理かな。糸引きの薄いのでないと。畳であって畳でないような・・・(チョット複雑な気持ち)
最近のコメント