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2009年2月18日 (水)

元祖スタイロ畳

以前にもスタイロ畳のことを取り上げたことがありますが、最近では建材床(化学床)のことをスタイロ畳と思っている方が多いようです。スタイロフォームを使っていれば間違いではありませんが・・・。他のメーカーのフォームを使っていてもやっぱりスタイロ畳と認識している人も多いかと。

これは一般の方から大工さんまでそうです。

そこで今日引き上げてきた畳こそあの時代に流行した元祖スタイロ畳!

Statamisutairo

40年ほど前に入れてから一度も張替えをしていません。当時のまま。

ワラの畳しか無かった時代に上下ワラでフォームをサンドイッチしたスタイロ畳は画期的なものであっというまに広がったようです。

軽くて平らに出来てるし針の通りも良いし。良いこと尽くめでした。

ただ足当りが多いところではどうしてもスタイロフォームが凹んでしまってなかには厚みが1/3にも薄く潰れたりすることも。

当時の畳屋さんは予想も出来なかったことでしょう。

これは現在主流の建材床に使われているインシュレーションボードと違い、ワラの場合はスタイロフォームに掛かる単位面積あたりの荷重が大きい。ようは面圧が大きい。結果、同じ所を歩くとそこだけ凹む。

フォームのメーカーもそこまで考えていたのか薄いベニヤが化粧ワラの直ぐ下あたりに入っています。が、それでも凹む。

いつのころか、あれほどもてはやされたスタイロ畳は姿を見なくなった。問屋にも無くなってしまって・・・。

現在でも材料問屋にはワラサンドといった上下ワラでフォームを挟みこんだ畳床がほんのわずかですが置いてあります。たま~に出るそうですが使う畳屋さんは限られているようです。

どんな物にも良いところもあれば欠点もあります。そういう観点からするとあの時代のスタイロ畳は持ち運びが楽で足当りがワラに近くしかもムラが少ない。ただつぶれやすい面もある。

今回のは40年も経っているにも関わらず8畳間の入り口の畳が少しだけ潰れていますが他は大丈夫。

一番奥の部屋とはいえ使う頻度がそれほど低いわけではない。だからよくこれだけの状態でいたな~とthink

予算の関係で国産熊本無着色の糸引きを付けます。

これならあと10年くらいは持つかな?

Statamisutairo2

一部、切ってみました。裏側から見たところですがワラにサンドイッチされたスタイロフォームが見えるでしょう。当店で長く使われていた「久保式」の縫着機で縫ってあります。

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コメント

スタイロ畳について色々と書きましたが、良~く考えるとメリットの方が多いような気がします。

一番の問題はフォームが潰れて凹むことですが、これとてどんな畳床にも耐用年数があるようにいつかはダメになる。

以前、材料問屋に聞いたところ現在主流の建材床は15~20年持てば良いんじゃないのと。

これはメーカー側の見方だそうです。

もちろん使い方で違いは出るでしょうが・・・。

そう考えるとスタイロ畳が40年というのは良く持った方。ある意味十分かなとも。

今はスタイロ畳ではなく「ワラサンド」という言い方で問屋にありますが、使う場所によっては選択肢の一つになります。

特に2階なんかは。

ワラ床を入れたいけど重いし、かといって建材床では軽いけどチョット堅い。その中間とも言えるワラサンドならそれぞれのデメリットを補える。

こんなふうに使えばスタイロ畳(現ワラサンド)も活きてくるでしょう。

投稿: 杉山製畳 | 2009年2月20日 (金) 18時28分

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